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| ■【小説】ソウル・ブレイカーズ 第5話「ダーク・エッジ」(感想は、シリカさんへ) |
第5話「ダーク・エッジ」 「そこだ!、フォイエ」 長い黒髪のストレートヘアーですらっとした体型のヒューマン フォース(フォマール)は、藪に向かって手をかざす。開いた手 は一瞬炎に包まれたかとおもうと、次の瞬間、小さい火の玉にな り藪の中に吸い込まれていく。 「ギシャァァァァァ」 燃える藪から飛び出してきたのは、人の背丈ほど大きさのの獣 である。外見はクマに酷似しているが、手の先には鋭い爪があり 、ラグオルの地表である森に生息していた原生生物である。通称 ブーマと名づけられた獣には、いく人もの新米ハンターが餌食に なっている。 「はう、全然効いてない…」 「今の僕たちのレベルじゃ、フォイエ一撃で倒せないんだ!倒れ るまで何発も撃ち込むんだ!」 動揺している黒髪のフォマールに激を飛ばすのは、ダークグリ ーン髪色をしたポニーテールの小柄なニューマンンフォース(フ ォニューム)だ。髪の色と同じ服も緑色で、めがねを着用してい てニューマンにしては地味な格好をしている。檄を飛ばしている 声が震えている事から気弱なイメージにも見える。 「え!?、ええ、わかったわ」 「いくよ!」 『フォイエ!』 2人のフォースが放った炎のテクニック「フォイエ」はブーマ を一瞬にして火ダルマにする。周囲の酸素濃度を上げて、自然発 火した炎を火の玉にして、相手に放つテクニックであるフォイエ は、本来は医療用として、酸素吸入のために開発されたものを攻 撃用のテクニックとして用いたものである。 「ブゴォォォォォォォ」 火ダルマになったブーマは断末魔の悲鳴と共にうつぶせに倒れ 、辺りは肉と毛を焼いたような匂いが充満する。 「やったぁ」 「ふう、何とか倒した〜」 2人は、ブーマを倒した事から緊張を解く。 「バカやろう!油断するな!」 何処からかともなく聞こえた叫び声と同時に、2人の周り土が 盛り上がり、そこから数体のブーマが姿を表す。中には、ブーマ と多少造型が異なる獣、ゴブーマの姿もある。 「あう…」 「あわわ…」 あっという間に囲まれた2人は恐怖のあまり地べたに座ってし まった。その2人に容赦なくブーマの群れは己の武器である爪を 振り下ろす。ブーマにタコ殴りにされ、HPが0になった2人の 視界は徐々に暗くなる、そして、完全に闇になった時、視界に 文字が現れる。 パイオニア2に戻りますか? はい/いいえ 「……いつまで寝てるつもりだ?おまえら?」 その言葉に、2人は目を開けると、視界には、爪を振り上げた まま凍ったように止まっているブーマとの間に、肩ほどまでの暗 紫の髪、黒い鎧を身にまとった、小柄のヒューマンハンター(ヒ ューマー)が立っているのが目に入った。 「…闇の刃…さん?」 黒髪のフォマールが呟く。 「闇の刃さん?…じゃない!」 ぽかっ 闇の刃と呼ばれたヒューマーは、今だ事態を把握していない黒 髪のフォマールの頭を軽くたたく。 「痛っ」 黒髪のフォマールは、その美しい葵瞳に少し涙を浮かべて、叩 かれた頭を抑えて、恨めしそうな顔で闇の刃を見上げる。深緑の 髪のフォニュームも事の成り行きに唖然としている。 「これが実戦だったら、おまえ等は死んでいたぞ?…まったく、 いつまでもRPG気分でやっていると、いつか死ぬぞ?…と言う か俺が殺す」※RPGはバンダイの登録商標です。 物騒な事を言いながら、闇の刃は、腰にぶら下げていた装置を 手にとり、何らかの操作する。すると、黒焦げのブーマや固まっ ているブーマが見る間に色あせ消えていく。ブーマの死体があっ た場所は紫色の薄いもやのようなものがかかり、水たまりのよう になっていた。 辺りは、鳥のさえずりが聴こえる静かな森と化す。 いままでいた原生生物は、ナノマシンの集合体が投影されてい た映像である。立体映像とは違い実体がある分、そこには質量も あるし、手で触れる事はもちろん、剣で斬り、銃を撃つ事もでき るので、害のある原生生物を完全に淘汰されたラグオルでは、こ のような装置を使い、新人ハンターの特訓をするのである。 『すみませんでした』 2人のフォースは、申し訳なさそうに揃って頭を下げる。 「今日の訓練は終わりだ、パイオニア2に戻るぞ!」 そう言って、闇の刃は転送装置に向かって歩き出す。 「…サハルが悪いんだからね…」 黒髪のフォマールが頬を膨らませ、肘で深緑髪フォニュームを 小突く。 「なに言ってるんだよアヤカ!そっちがブーマ程度に、てこずる からだろ?…僕よりレベルが高いんだから、もう少し、しっかり してよ…」 サハルと呼ばれた、深緑髪のフォニュームは、黒髪のフォマー ル…アヤカに言葉を返す。 「なに言ってんのよ!じゃあ、わたしが悪いって言うの!!…前 から思っていたけど、あなたねぇ…」 「…そんなに、居残り授業受けたいのか?おまえ等…」 口喧嘩をする2人の背後に、何時の間にか立っていた闇の刃が 、再度2人の頭を叩く。 ゴゴゴゴゴ 数十枚の特殊装甲で覆われた2重隔壁が開く。3人が使用した 、ラグオル間の転送装置がある場所は、ハンターギルド本部と目 と鼻の先にある。今でこそ、ラグオルへ降りる転送装置は無数に 点在するが、旧セントラルドーム付近へ行くためには、この転送 装置しか存在しないのである。厳重ともいえるこの隔壁は、当事 、ラグオルからの侵入者を防ぐために頑丈に製造されており、常 に2人の兵隊により警護されていた。パイオニア3及び、本星か ら派遣された宇宙軍による掃討作戦により地上で凶暴化した原生 生物は全て淘汰されたのである。なお、セントラルドーム地下に ある洞窟から下の区域は、未だに変異体が生息しているので、現 在、旧セントラルドーム付近は、関係者以外立入禁止区域に指定 されている。 「ありがとう、お兄ちゃんたち〜、じゃあ、お願いね〜♪」 隔壁が空くと同時に、猫なで声の少女の声が聴こえた。 3人は、声の下方向を見ると、ハンターギルド本部から、赤い 髪のハニュエールが出て来た。 「…何、かわいこぶってるんだ?紅い破壊者のシリカ」 闇の刃の言葉に、シリカと呼ばれた赤い髪のハニュエールは、 3人の存在に気がついた。 「…そう言う、闇の刃こと”闇ちゃん”、今日は生徒連れてラグ オルに遠足?いいわね〜、隠居ハンターはノ・ン・キで♪」 先ほどの呼び名に対して、笑顔のまま皮肉をタップリ込めてシ リカが答える。 闇の刃、通称ダークエッジは、基本的に排他的で人を信用しな い。金のためなら手段を選ばない冷酷非道としてハンター達の間 でも恐れられている。その、闇の刃に対して”ちゃん”付けで呼 べる者は、後にも先にも、このシリカだけである。 「ぷっ、闇ちゃんだって…」 ごがす! 何か硬いものを殴る、鈍い音が辺りに響いた。 「うわーん、教官がグーで、頭殴ったぁ〜」 ぽかぽかぽかぽかぽかぽかぽかぽか… 「うわ、何で僕の方に来る…こら、アヤカ、や、やめ…」 アヤカは泣きながら、サハルに殴りかかった。アヤカの必殺技 「ぽかぽかアタック」は、一発一発の攻撃には大した威力は無い が、泣いている間中何十発も叩かれる。この技は、精神的苦痛を 伴うと同時に反撃すら出来ないと言う恐ろしい特性をもつ技であ る。人間泣くとそれまで抑えていた感情があふれ出る特性を利用 した技で、別名「小学生がきれたとき使う最終奥義」とも言う。 ぽかぽかぽかぽかぽかぽかぽかぽかぽかぽかぽかぽか…… 「…あんた、何時から幼稚園の保父さんになったの?」 「…それは、俺が聞きたい…」 シリカと闇の刃は、額に汗を流しながら、小学生みたいな2人 のフォースを、ただ見つめるだけであった。 そして、呆れている2人の後ろでは、ヘッドパーツが中破した 赤いボディのヒューキャストが数人の男に運ばれてメディカルセ ンターへ担ぎ込まれていた。 …次回へ続く(のか?) −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ○あとがき 作者「…今回、ソウルブレイカーズらしくない…ギャグ少ないし 、またしても長文だし…ボソ」 シリカ「あれ?アンタ生きてたの」 作者「勝手に殺すなぁ!…って優香(死語)、生死を彷徨ったぞ 、マジで…」 シリカ「いいかげん台詞変えなさいよ…マンネリは倦怠期を迎え るよ」 作者「いきなり、訳の分からないギャグをいうなぁ!!このBB Sは小学生は見てるんだぞ…と言うか、おまえの年齢設定 も小学生くらいだったな…最近のお子様はませていると言 うか…」 シリカ「まあ、あたし、アンタより人生経験長いから(謎)」 作者「…ここで、ネタバレはよせ」 シリカ「ういういサ〜」 作者「しかし、一般の人を募集しすぎたかな…プロットのまとめ 直しが少しきついわ」 シリカ「…考え無しに募集するからよ…と、それ以前にプロット なんか書いていたっけ?行き当たりばったり適当小説じ ゃなかったの?」 作者「…うみゅ、まあ、そうなんだけど…」 シリカ「それより、質問もこないし描写もされていないけど…こ の世界の時代背景っていつ頃なの?」 作者「うみゅ、よく聞いてくれた。まあ、適当小説なので簡単に 答えると、ゲームPSOの世界から2年後の話。A.U. W3084 セントラルドーム謎の爆発。だから、この話 は、A.U.W3086と言う事になる。パイオニア2か ら要請を受けた宇宙軍によりラグオル地表に生存していた 狂った原生生物は全て掃討され、後から到着したパイオニ ア3の移民とあわせて、少しずつだがラグオルに移民させ て今では4〜5つの村や町が設立されている。セントラル ドームの機能復旧の目処も着いていないため、パイオニア 2や3は衛星軌道上で待機、現在は宇宙ステーションの役 割をしている。…と言うわけだ」 シリカ「全然、簡単じゃないじゃない(汗)」 作者「うみゅ、今後の課題は、いかに短文で少ない描写で読者に 解ってもらえるかなんだよね…どうも、300行以内と言 うクセが抜けきらない…」 シリカ「無理ね…もってまわす言い方が好きなアンタには…」 作者「さーて、来週のソウル・ブレイカーズは…”ついに暴かれ カルト集団の全貌”・”カズサ三号機、始動!”・”闇ち ゃんのリボン”の3本です。来週もまた見てくださいねん ♪」※注)後の2つはネタです。 シリカ「あーっ、それ、あたしの台詞〜(怒)」 闇の刃「誰が、闇ちゃんだぁゴルァ!(怒)」 ジュン「今回、ジュンの出番がない〜!(怒)」 作者「あ、こら、やめろ!せっかく退院してきたのに…ぐはっ」 平和なBGMと共に画面はブラックアウトしていく −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 読んでくれた方、おつかれさま&ありがとうございます。 感想、苦情、指摘、質問、何でも受け付けますので。書いてい いたけたら幸いです。 |