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アイアムアティーチャー手あみのきそ恋パラ支部長さんの投稿
 手編みの基礎から、セーターの仕上げまでを教えてくれるソフト。編み目を作るときの針の動かし方を中心に教えてくれるほか、体のサイズを入力することで、セーターを編むのに必要な毛糸の量を割り出すこともできる。

 ただし、初心者は、編み方を細かく教えられたとしても、失敗することはまず間違いない。なぜなら、多くの初心者は教えの通りに編む技術がないからだ。しかし、この「先生」はメリヤス編みの基本を教えてくれても、技術の向上を手助けしてくれることはない。初心者が犯しがちなミスを防いだり、修正したりする方法を教えてくれることもなければ、美しい仕上げ方を教えてくれることもない。

 このゲームの開発に携わった人間は、おそらくセーターが編めたのだろう。そして、彼らにはこのソフトでの教え方でも、十分に理解することができた。だが、購入者は子供や未経験者だ。その視点で眺めれば、このような作りには決してならなかったはずだ。

 初心者がセーターを完成させるには、それこそ何十時間という時間がかかる。だが、このソフトにはヘルプ機能はおろか、初心者を導こうという優しさもない。それゆえこのソフトを購入した初心者は、「セーターを編む=つらい」と認識してしまい、ほとんど途中で投げ出してしまったことだろう。かくしてファミコン黎明期の意欲作は、編み物の楽しさをほとんど伝えないまま、手芸店の片隅でひっそりと眠っていたのだった。
ASTRO ROBO SASAASCII
 ASCIIが発売した、定価が5,000円を超える超高級アクションシューティングゲームです。

 ゲームは、各ステージに配置された3つのエネルギーパックを回収するか破壊すればクリアという簡単なルールです。エネルギーが0になるとゲームオーバーです。

 各ステージには、地面や空中を移動する敵が配置されていて、敵は、主人公SASAから発射できるミサイルで倒すことができます。でも、ミサイルを発射すると、その分エネルギーを消費してしまいます。やっかいなことに、敵に接触すると規定量のエネルギーが減ってしまいまうのです。
 さらにやっかいなことに、ミサイルを発射するとその反動で、ミサイルを発射した方向と逆方向にSASAが流されます。例えば、右方向にミサイルを撃つと、その反対の左方向にSASAが流されます。続けてミサイルを撃つと、それだけ移動が速くなります。

 こういう状況なら、ミサイルを細切れに発射して敵を倒していけば良いとお考えかもしれませんが、エネルギーパックが空中にあるステージがあったりして、反動を上手く使わないとステージクリアできないようになっていたりします。

 敵を倒すことに専念するとエネルギーパックを破壊しやすいですし、かといってエネルギーパックを狙って敵を倒さないと、敵に当たりやすくなりますから、本当に難しいゲームでした。

 そういえば、2人プレイがサポートされていて協力プレイができるようになっていました。が、予想通り、相手のミサイルが当たるとエネルギーが減ってしまいます。「バルーンファイト」顔負けの壮絶なデスマッチゲームに早変わりです。

 せめて、エネルギーパックに耐久力があれば、もっとプレイしやすいゲームになったと思うのですが・・・・。

 結局、私はクリアできなくて、オマケについていた謎のSASAのカラオケで歌を歌って、5,000円の元を取ったそうです。
えりかとさとるの夢冒険(ナムコ):支部長さんの投稿
 コマンド選択型アドベンチャーゲーム。夢の世界に迷い込んだ双子が、本当のしあわせを得られるという時のかんむりを探して旅をしていくストーリー。一人でも二人同時でも遊ぶことができる。全五章。

 二分割された2D見下ろしマップに、えりかとさとるが表示されている。一人プレイの場合、えりかとさとるの操作は、セレクトボタンで動かすキャラクターを切り替えてゲームを進めていく。どちらかのキャラクターが、マップ上にある建物や森・行き止まりなどの地形などに入ると、二分割された画面のうち、入ったほうの画面が2Dマップから一枚絵に切り替わる。この一枚絵上でカーソルを一定の場所に動かし、会話や見るなどのアイコンで行動を選択していくことになる。

 このゲームでは、主人公が二人いることを利用してゲームを進めることができる。たとえばえりかがどこかの建物に入っているとき、さとるは2Dマップ上に残っており、自由に違う場所へ移動できる。このシステムを利用して、たとえば、えりかで話を進めてフラグを立てておき、次にさとるが違う場所でアイテムを使ってイベントを起こす、というような連携プレーができるため、プレイヤーはその連携を楽しみつつ、テンポよくゲームを進めることができる。もちろん、二人の主人公がいるからこそできる「暗闇の洞窟」という仕掛けなども存在し、通常のADVとはひと味違うゲームになっている。

 コマンド選択式アドベンチャーでは、全てのコマンドを選択すれば先に進むことができる「コマンド総当たり」というプレイ方法がある。この方法は、誰もが気付きやすく、なおかつ実行時にプレイヤーの思考がほとんど必要ないため、アドベンチャーゲームのゲーム性を著しく落としてしまう。この作品では、プレイヤーが総当たり方式をなるべくしなくなるような工夫がされており、さらに、総当たりでは解けないトリックも数多く用意されている。

 このゲームでは、「次はどこそこの建物に行け」と直接プレイヤーに指示したり、プレイヤーにそう思わせるような間接的なヒントを明示し、次にイベントが起こる場所へプレイヤーを移動させることが多い。こうすることで、プレイヤーは、ある場所で何かすれば話が進むということを意識することができ、闇雲にあらゆる場所に移動してイベントを探す、というコマンド総当たり的な行動をしなくてもよいからである。

 こうして、移動した先の建物や森林などにえりか達が入って画面が一枚絵に切り替わると、カーソルを動かして一枚絵にある様々なモノを調べていくことになる。このとき、カーソルがあわせられる全てのモノに意味ありげなテキストが用意してあれば、結果的にプレイヤーは総当たり方式を行うことになってしまう。そこで、空や窓、机や壁といった何気ないものなどにカーソルをあわせたとき、なんの変哲もない使い回しテキストを表示し、プレイヤーに「ここにはなにもないんだな」と思わせている。そうすることで、全てのモノに対して行動することが、あまり意味のないことだと意識させているのである。こうして、コマンド総当たりをしないようにしておいて、ごくまれに、そういったところで「何かが起こる」フラグを仕掛けておき、プレイヤーを惑わせるのも心憎い演出と言える。

 たとえば建物に入るとき、どちらのキャラクターでもコマンドを実行することができ、ストーリーを展開させることができる。しかし、序盤のうちから、二人が同時に一つの建物に入らなければイベントが起こらない、というイベントを用意し、「普段はどちらでもはなしが進むが、二人同時に建物に入ることがストーリーを進めていく鍵になる」とプレイヤーに思いこませているのだ。そうしておいて、その思いこみの裏をかく仕掛けをゲームの後半に用意しているのも、このゲームの特徴である。

 裏をかく仕掛けは他にも多くある。ちょっとしたミニゲームでゲームに変化を付けつつ、ここぞというときに、ミニゲームで勝ちたいという気持ちの裏をかいたトリックが存在する。また、普段マップ上で移動するときには自転車を利用させ(ゲームの開始時に自転車に乗って行け、と教えられるほどである)どこにでも行くことができるようにすることで、プレイヤーに自転車の便利さを実感させておいて、特定の場所に行くときのみ自転車を降りなかればならない、というような仕掛けがあったりもする。

 とにかく、それまでゲームを進めてきたスタイルではどうにもならないような仕掛けが多く、それらの仕掛けを解くような伏線やヒントといったものも用意されていないため、一度謎にぶつかると、なかなか先に進めないこともある。しかし確実に、「コマンド総当たり」というコマンド選択式ADVゲームの宿命から逃れ、確固たるゲーム性を持つことに成功した、制作者達の挑戦心とアイデアにみちあふれた作品と言えるだろう。